ドローン国家資格の講習を調べていると、「初学者」と「経験者」で料金や講習時間が大きく違うことに気づくと思います。そこでよくいただくのが、
「自分は経験者になりますか?」
という質問です。
民間資格を持っている。仕事でドローンを使ったことがある。自分の機体で何十時間か飛ばしている・・・。では、どこからが「経験者」なのでしょうか。
実は、国が全国一律の経験者基準を決めているわけではありません。 国土交通省の登録講習機関向けFAQでも、初学者・経験者について一律の定義は設けていないとされています。経験者として扱うかどうかは、登録講習機関ごとの判断が関係します。
だからこそDOSA千葉校では、「昔スクールへ通ったから経験者」「民間資格を持っているから自動的に経験者」という見方だけでは判断していません。
DOSA千葉校が見るのは「現在の操縦経験」
二等無人航空機操縦士の場合、DOSA千葉校ではGNSS等を使用したマルチローターで概ね10時間程度の飛行経験を一つの目安としています。
ただし、10時間という数字だけを満たせば、それで終わりという考え方でもありません。
例えば5年前に10時間飛ばしたあと、ほとんど操縦していない方と、直近数か月で継続して10時間飛ばしている方。同じ「10時間」でも、現在の操縦感覚はかなり違う可能性があります。
そのため、これまでの飛行経験だけでなく、最後に飛ばしたのはいつか、普段どのような機体を使っているのか、といったところも確認します。
経験者講習は、初学者講習より必修の実地時間が短くなります。DOSA千葉校の二等では、初学者の必修実地が10時間なのに対し、経験者は2時間です。8時間も違う。だからこそ、ここは少し慎重に考えたいところです。
民間資格を持っていれば経験者?
民間資格を持っている方が経験者として受講できるケースはあります。国土交通省も、民間資格取得者が経験者の対象となる可能性があることを示しています。
ただ、資格証を持っていることと、現在その技量を維持していることは必ずしも同じではありません。
- 資格取得後、一度も飛ばしていない。
- 普段はGNSSに頼った簡単な飛行だけ。
- 機首方向が変わると操作に迷う。
こうした状態なら、短い経験者講習だけで修了審査へ進むことが本人にとって本当に良いのか、少し考える必要があります。逆に、民間資格を持っていなくても、日常的に業務で飛行しており十分な経験がある方もいます。
ですからDOSA千葉校では、「何の資格を持っているか」より、「今どの程度飛ばせるか」を優先的に見ています。
経験者講習は「簡単なコース」ではない
ここはかなり大切です。
経験者講習は講習時間が短いので、「経験者なら試験も簡単になる」と感じる方がいるかもしれません。
そうではありません。
初学者でも経験者でも、最終的に受ける修了審査の内容は同じです。国土交通省も、公平性を担保するため、修了審査は同じ内容を受ける必要があると明示しています。
つまり経験者講習とは、簡単な試験を受けるコースではなく、すでに持っている経験を前提に講習時間を短縮するコースです。
ここを逆に考えると分かりやすいと思います。2時間の必修実地で修了審査へ進む以上、その前提となる操縦経験が必要です。
- 安いから経験者。
- 日数が短いから経験者。
という選び方は、あまりおすすめしていません。
「経験者にできますか?」より「どちらが自分に合うか」
国家資格を取る目的は、経験者料金で安く済ませることではないはずです。特に会社でドローンを使う方なら、資格取得後には実際の機体を扱うことになります。
だから私たちは、
「経験者として申し込めますか?」
という質問を、
「経験者講習で修了審査へ進んでも問題ない状態ですか?」
と考え直すようにしています。経験が十分なら、経験者講習を利用することで時間も費用も抑えられます。それは大きなメリットです。
一方、技量に不安があるなら、最初から練習時間を確保した方が結果として近道になることもある。
DOSA千葉校では、経験者向けにもエコノミー、スタンダード、プレミアムの3プランを用意し、スタンダード以上では必修時間に加えて応用実技を行っています。
「経験者だから練習はいらない」とは考えていません。
判断に迷ったら、申込み前に確認を
- 飛行時間を正確に記録していない。
- 昔は飛ばしていたけれど、最近は触っていない。
- 民間資格はあるものの、自分の技量に自信がない。
こういう方も珍しくありません。その場合は、最初から自分で初学者・経験者を決めきる必要はないと思います。
どんな機体を使ってきたのか。どのくらいの頻度で飛ばしているのか。資格取得後は何に使うのか。そのあたりを伺ったうえで、無理のない受講方法を考えれば十分です。
経験者という言葉に合わせるのではなく、今の技量に講習を合わせる。
DOSA千葉校では、その考え方を大切にしています。