ドローン運航現場の初動対応を、実技で学ぶ応急手当講習
万一のとき、 現場の初動を 止めない。
ドローン応急手当講習(DEC)は、受傷者対応、119番通報、飛行停止、記録、救急隊への引き継ぎまで、 ドローン運航現場で必要となる初動を、講義と実技で確認する実践型講習です。
飛ばせるだけでは、 不安が残る 現場がある。
国家資格や操縦技量は大切です。 ただ、ドローンを業務で使う現場では、万一の負傷者対応、119番通報、救急隊への引き継ぎまで考えておく必要があります。
現場で迷わないための手順
受傷者確認、飛行停止、119番通報、止血、観察、引き継ぎ。 事故時に必要な順番を、講義だけでなく実技を交えて確認します。
法令対応・説明責任
事故が起きた場合、飛行停止と救護措置が求められます。 初動が曖昧だと、社内外への説明や再発防止にも影響します。
会社としての安心材料
初動の考え方を共有しておくと、取引先・社内・家族への説明もしやすくなります。 属人的な対応から抜け出しやすくなります。
なぜ、 ドローン現場に 応急手当スキルが必要なのか。
ドローン運航の安全管理は、事故を起こさないための準備だけでは完結しません。 どれだけ慎重に計画しても、気象の急変、機体トラブル、突風、転倒、プロペラ接触、バッテリー発火などのリスクをゼロにはできません。
だからこそ、万一のときに「救急隊へ引き継ぐまで、現場で何をするか」まで準備しておく必要があります。 DEC講習は、医療行為を教える講習ではありません。 ドローン運航現場で起こり得る傷病に対して、重大な状態の見落としを減らし、悪化を防ぎ、救急要請と引き継ぎの質を上げるための講習です。
リスクは、操縦技量だけではゼロにできない。
事故を起こさない教育は当然必要です。 しかし、気象の急変、機体トラブル、電源系統、バッテリー、突風、第三者接近など、現場には操縦技量だけでは消し切れないリスクがあります。 安全管理には、予防と同時に、事故後の初動まで含めた準備が必要です。
ドローン現場の怪我は、日常事故とは違う。
高速回転するプロペラによる深い切り傷や指の損傷、機体衝突による打撲、バッテリー発火による熱傷、漏電・ショートによる感電、足場不良による転倒、炎天下での熱中症。 ドローンの機体特性と運用環境には、現場ならではの負傷リスクがあります。
救急隊が来るまでの時間を、現場が埋める。
119番通報、止血、保温、観察、記録、救急隊の誘導。 救急隊が到着するまでの時間に、現場でできることがあります。 特に大量出血、意識低下、頭部打撲、熱傷、熱中症などでは、迷っている時間そのものがリスクになります。
救護は、個人技ではなくチーム運用。
事故時には、飛行停止、機体・バッテリーの安全確保、第三者接近の防止、119番通報、記録、救急隊への引き継ぎが同時に発生します。 操縦者だけで完結させるのではなく、FMO、補助者、現場責任者、通報・記録担当が共通認識を持って動けることが重要です。
この講習を、
特に受けてほしい方。
- 運航内容
- 大型機による物資運搬、農薬散布、レベル3.5飛行、レベル4飛行、インフラ点検、災害対応などに関わる方。
- 現場環境
- 山間部、河川敷、農地、離島、工事現場、救急隊がすぐ近くまで入りにくい場所で運航する方。
- 役割
- 操縦者、FMO、補助者、現場責任者、安全管理担当者、企業の運航管理担当者。 事故時に現場判断・通報・記録・引き継ぎに関わるすべての方。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」(令和6年中実績)
もし目の前で 負傷者が出たら、 何から始めますか。
プロペラ、落下、バッテリー、屋外環境。 ドローン運航のリスクは、機体トラブルだけでは終わりません。 現場の誰が、どの順番で動くのか。そこまで準備しておくことが重要です。
農薬散布中の顔面外傷
散布中にプロペラが顔面に直撃。眼球破裂・上下涙小管断裂の重傷。
訓練中の指切断
警視庁機動隊訓練中、プロペラが手に接触し、指切断の重傷。
イベント会場での落下事故
催事場イベントでドローンが落下し、子供を含む男女6名が負傷。
救急隊が来るまでの 数分間に、 できることがある。
救急車の現場到着には時間がかかります。 さらにドローン現場は、山、海、河川敷、農地など、救急隊がすぐ近くまで入れない場所もあります。 その間に、現場でできる初動があります。
法的には救護措置が求められる。一方で、実際に止血できる人は少ない。
このギャップこそ、DEC講習が向き合う課題です。 事故を起こさない教育は大切です。ただし、事故が起きた瞬間に必要なのは、傷病者への初動と、救急隊へ引き継ぐための情報です。
国家資格の講習は主に操縦・運航に焦点があり、救護の実技を体系的に扱う構成にはなっていません。 だからこそ、救護の実技は別途、体系的に学ぶ必要があります。
一般的な救命講習に、 ドローン現場の 初動を加える。
消防局が実施する普通救命講習・上級救命講習は、とても重要な講習です。 DEC講習はそこに、ドローン運航現場で起こり得る外傷、通報、記録、引き継ぎの視点を加えます。
| 比較項目 | DEC講習 | 普通救命講習 | 上級救命講習 |
|---|---|---|---|
| 想定シーン | ドローン運航現場。山間部、河川、農地、インフラ点検等。 | 日常生活。街中、家庭、職場。 | 日常生活全般。 |
| 重心 | 外傷への初動+引き継ぎ。心肺蘇生も含むが主軸は現場初動。 | 心停止への対応。心肺蘇生・AEDが中心。 | 心停止+日常の外傷基礎。 |
| 出血・止血 | 直接圧迫、段階的止血、ターニケット、装着時刻の記録。 | 概要中心。 | 基礎的な外傷手当。 |
| 外傷・固定 | シーネ固定、CMSチェック、頸椎保護、目の外傷。 | 原則として扱わない。 | 三角巾中心、概念程度。 |
| 熱傷・環境障害 | バッテリー発火、化学熱傷、感電、熱中症、低体温症。 | ほぼ対象外。 | やけどや保温の基礎。 |
| 引き継ぎ | 119通報、記録、MIST、救急隊への引き継ぎを練習。 | 一般的な通報が中心。 | 搬送法を含むが、業種特化ではない。 |
| 認定証 | DEC Crew認定証。有効期限2年。 | 修了証。有効期限3年。 | 修了証。有効期限3年。 |
消防局の講習を否定するのではなく、ドローン現場に必要な領域を補います。
ターニケット、シーネ固定、バッテリー発火時の化学熱傷対応、頸椎保護、MISTによる救急隊への引き継ぎ。 これらをドローン運航現場の文脈で扱うことが、DEC講習の役割です。
見るだけでなく、 手を動かして 覚える。
DEC講習では、初動、処置、通報、記録、救急隊への引き継ぎまでを一連の流れで確認します。 知識として聞くだけでなく、実際に手を動かして、現場で迷いにくい状態を目指します。
BLS
一次救命
胸骨圧迫・AEDを、実際に手を動かして確認します。
- 反応・呼吸の確認/胸骨圧迫/AED
- Scene Safety/ABCDE/初期評価との接続
- 現場で迷わない開始条件の整理
外傷
出血・熱傷・整形
ドローン現場で起きやすい外傷に寄せて、優先順位と手順を確認します。
- 出血:直接圧迫 → 必要に応じたターニケット等
- 熱傷・化学熱傷:安全確保 → 冷却/洗浄/遮断
- 整形外傷:PRICES/固定/循環・感覚チェック
搬送・
引き継ぎ
「伝える・残す・引き渡す」を揃えます。
- 119通報:場所・状況・傷病者状態の伝達
- 記録・引き継ぎ(MIST等)+搬送の要点
- 搬送の判断:動かす/動かさない
プロペラ、 バッテリー、屋外環境。 想定すべき負傷があります。
出血・切創・切断
直接圧迫、止血、必要に応じたターニケットの考え方まで確認します。 ドローンのプロペラによる切創、指の負傷など、現場で起こり得る外傷を想定します。
顔面外傷・眼周囲外傷
顔面や眼の受傷を想定し、触りすぎない判断と引き継ぎの要点を整理します。
熱傷・化学熱傷・感電
安全確保、冷却、洗浄、遮断など、優先順位を踏まえて確認します。
転倒・打撲・整形外傷
PRICES、固定、循環・運動・感覚チェック、頸椎保護の考え方を扱います。
熱中症・低体温症
屋外運航に伴う環境リスクとして、客観判断、予防、悪化防止の考え方を確認します。
誰から学ぶかまで、 安心して選べる 講習へ。
DEC講習は、ドローン運航の実務、救急救命、看護、現場教育の知見を組み合わせて設計しています。 講師・監修者の背景まで確認できることは、受講検討時の大切な判断材料です。
インストラクター
戸出 智祐
株式会社ダイヤサービス代表取締役。2015年よりドローン事業に着手し、実証実験(PoC)に多数参画。 現場でのヒヤリハットを繰り返し経験する中で、「事故が起きた瞬間に現場が動けるか」という問いを持つようになりました。
2019年、救急救命士と共にDECを設計・開発。その後、看護師や客室乗務員の知見を取り入れながら講習のアップデートを指揮。 消防局応急手当普及員としての活動も並行して実施中です。
DECを設計した者として、そしてドローン運航の実務者として、現場リスクと応急手当を接続する講義を担います。
佐々木 真衣
株式会社ダイヤサービス運航管理グループリーダー。2022年に入社し、代表の戸出からドローンの操縦を学んだ後、 実証実験や測量案件の現場を多数経験。DOSA千葉校では登録講習機関・民間講習の両方でインストラクターを担当しています。
DECインストラクター資格、上級救命技能認定を保有。通勤途中に突然倒れた方に遭遇し、実際に心肺蘇生を行った経験を持ちます。
「知っている」と「手が動く」は別物だということを、自分自身の経験として知るインストラクターとして、現場目線の指導を担います。
カリキュラム監修
鈴木 亮
千葉市消防局に8年間勤務。消防隊・救急隊として3年、救助隊として5年、 特別高度救助隊・国際消防救助部隊・特殊災害対応部隊に所属し、火災・救急・特殊災害の第一線で活動しました。
現場で繰り返し経験したのは、「救急隊が到着するまでの約10分間に、その場にいた人が動けていれば」という場面。 退職後は防災啓発活動を展開しながら、市民の応急対応能力の向上を軸に活動を続けています。
「ドローン産業界に応急手当のスキルを」というDECの思想に共感し、カリキュラム監修として参画。 インストラクターを務める場合もあります。
岩井 洋子
看護専門学校卒業後、約30年にわたり看護師として医療・介護の現場に従事。 現在も介護施設にて、入居者の健康観察・健康管理、服薬管理や吸引等の医療的ケアに携わっています。
以前より、ドローンを活用した医薬品配送など先進的な取り組みに高い関心を持ち、 ドローン従事者が現場で事故や急病に直面する可能性、医療バックグラウンドを持たないオペレーターでも実践できる応急手当の重要性を認識。
「医療関係者ではないドローン従事者にも実践できる応急手当を広めたい」という思想に共感し、監修に参画。 インストラクターを務める場合もあります。
眼外傷の現場を知る 医師からの言葉。
竹田 一徳 先生
院長
近年、産業用ドローンの普及に伴い、眼科領域における新たな課題が浮上しています。 私は産業用ドローンにより重篤な眼外傷をきたした患者様を治療した経験から、症例報告を発表する機会がありました。
この研究を通じて、産業用ドローンの高速に回転するプロペラが引き起こす眼外傷の重篤性が明らかになりました。 防護なしでは重大な眼外傷を引き起こす可能性があり、適切な保護メガネの着用を強く推奨しています。
ドローン操作に関わる方々への安全教育の確立も重要であると考えています。 応急手当の講習を受けられた皆様が、その経験を生かし負傷者の対応に当たることで、被害を最小限に抑えることにつながると考えています。
個人でも、 法人研修でも 受講できます。
定期開催に個人で参加する。法人研修としてチームで受ける。 講習とキットをセットで備える。 目的と人数に合わせて選べます。
出張研修(4名以上)
7.5時間(講義+実技)。講師1名あたり最大4名推奨。DEC Crew認定証を発行します。
定期開催(千葉市)
個人・法人とも参加可能。講義+実技、全7.5時間。少人数で実施します。
講習+応急手当キット
講習一式に、34アイテム60点のDEC専用キットを組み合わせます。
1日で、 ドローン現場の初動対応を 手を動かして学ぶ。
受講したことを、 現場と社内に 残せる。
DEC Crew認定証
DEC講習の学科・実技の効果測定に合格した方に、株式会社ダイヤサービスよりDEC Crew認定証を発行します。
- 発行条件:学科・実技の効果測定に合格した方
- 有効期限:修了日から2年間
- 発行元:株式会社ダイヤサービス
- 活用場面:社内の安全管理記録、取引先への説明資料、フライトオペレーション書類への添付
法人研修の事前打合せ
法人研修は、実施前に事前打合せを行います。 実施条件、安全配慮、当日の進め方、運航現場の状況、参加メンバー構成などを整理します。
- 所要:7.5時間(講義+実技)
- 少人数:講師1名あたり最大4名推奨
- 出張:4名以上で対応
修了後の更新講習
応急手当の手順は、一度覚えても時間が経つと曖昧になります。 年1回の受講で、判断の精度と手技の確実性を維持してください。
- オンライン更新:7,700円(税込)/約90分/オンライン完結
- 対面再受講:19,800円(税込)/7.5時間/全実技項目を講師立ち会いで実施
- 認定カードの有効期限:修了日から2年間
ENTRY / CONTACT
現場の初動を、 チームで揃える。
法人は見積・相談から。定期開催は個人・法人とも参加可能です。 ドローン運航は、飛ばす前の準備だけでなく、万一の初動まで含めて現場の信頼につながります。
原則3営業日以内に返信します。万一、返信がない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください。
お問い合わせ時にあるとスムーズな情報
法人研修の場合は、会社名、ご担当者名、人数、希望日程、実施場所だけでも大丈夫です。 詳細は事前打合せで整理します。
受講前に、講習時間・持ち物・キャンセル規定等をご確認ください。