DOSA千葉校は、国家資格取得だけを目的とせず、安全な未来を築く人材の育成こそを使命としています。

実地修了審査に時間制限が導入されました。DOSA千葉校が講習内容を変えない理由

2026年6月5日より、無人航空機操縦士の実地修了審査の一部に時間制限が設けられました。

  • 飛行前点検は12分以内
  • 飛行後点検は5分以内

この改正により、今後、一等無人航空機操縦士や二等無人航空機操縦士の講習内容も変わるのではないかと感じている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、DOSA千葉校がどのような方針で対応するのか、そしてなぜその方針を選択したのかについてお話ししたいと思います。

DOSA千葉校の結論

まず結論から申し上げます。

DOSA千葉校では、今回の制度改正があっても、実地講習で学んでいただく飛行前点検・飛行後点検の内容を大きく変更する予定はありません。

もちろん、実地修了審査への対応は行います。

しかし、実務上必要だと考えている確認項目まで削るつもりはありません。なぜなら、私たちは国家資格講習を実施する登録講習機関であると同時に、日常的に運航業務も行っているからです。

試験で求められることも理解しています。一方で、現場で本当に求められることも理解しているつもりです。その両方を見た上で、今回の方針を決めました。

私たちが現場で見てきたこと

私たちはこれまで10年以上にわたり、空撮、設備点検、実証実験、教育・訓練など、さまざまな業務に携わってきました。その中で、「飛行前点検に時間をかけ過ぎだ」と指摘された現場はまったく記憶にありません。

一方で、「もっと確認しておけば良かった」という話は何度も見聞きしてきました。

  • 機体に小さな損傷があった。
  • バッテリーの状態がいつもと違った。
  • 設定が変更されたままになっていた。
  • 現場環境が事前調査時と変わっていた。

どれも飛行前に確認できることです。そして、飛行前に確認できたはずのことが、後になって問題になることもあります。だから私たちは、飛行前点検や飛行後点検は単なる試験科目ではないと思っています。安全な運航を支える重要な工程です。

国家資格は大切。でも、それだけでは足りない

誤解していただきたくないのですが、私たちは国家資格制度そのものを否定しているわけではありません。むしろ、一等無人航空機操縦士や二等無人航空機操縦士の制度は、ドローン産業界にとって大きな前進だと思っています。一定の知識や操縦技量を確認する仕組みが整備されたことには大きな意味があります。

ただ、資格を取得した翌日から、どのような現場でも安全に運航できるようになるわけではありません。実際の現場では、風が予想以上に強くなることもあります。離着陸場所の状況が変わることもあります。第三者が近づいてくることもあります。GNSSの受信状況が不安定になることもあります。試験問題のように正解が用意されているわけではありません。その場で状況を把握し、判断しなければなりません。

そして、その判断を支える材料の多くは飛行前点検の段階で集められています。

「12分以内」が本質ではない

今回の改正によって、実地修了審査では飛行前点検を12分以内で実施する必要があります。しかし、本来の目的は12分以内に終わらせることではないはずです。必要な確認を行い、その日の運航が可能な状態なのかを判断すること。こちらの方が重要ではないでしょうか。

もちろん、制度で定められた以上、修了審査対策は必要です。だからといって、「試験に出ないから教えない」「時間内に収まらないから省略する」という考え方にはしたくありません。

実務で必要なことは実務として学ぶ。修了審査対策は修了審査対策として学ぶ。当校はこの考え方で進めることにしました。

DOSA千葉校の対応方針

今回の改正に伴い、DOSA千葉校では以下の方針で対応いたします。

  • 実地講習では、従来どおりの飛行前点検・飛行後点検を実施
  • 実地講習最終日に、修了審査対策として短縮版の練習を実施
  • 修了審査は短縮版の内容で実施
  • 受講者専用ページに従来通りのものと短縮版両方のサンプル動画を掲載

つまり、講習で学ぶ内容と、修了審査で求められる内容を、あえて分けてお伝えします。少し手間が増えるように見えるかもしれません。それでも、この方が資格取得後に役立つと考えています。

二等無人航空機操縦士・一等無人航空機操縦士を目指す方へ

今回の改正では、飛行前点検や飛行後点検の時間制限が注目されています。しかし、これから国家資格取得を目指す方には、そこだけに目を向けてほしくありません。

実際の運航現場では、「何分で点検したか」よりも、「必要な確認を行ったか」の方がはるかに重要だからです。国家資格取得は大切です。ですが、その先には実際の運航があります。

現場で迷った時にどうするのか。無理な飛行要求にどう対応するのか。飛ばさないという判断をできるのか。

そうしたことまで含めて考えられる操縦者になっていただきたいと思っています。

本当にお伝えしたいこと

最近は、

「最短で取得」

「短期間で合格」

「効率的に学べる」

といった言葉を見かける機会も増えました。もちろん、それを求める方がいらっしゃることも理解しています。

ただ、私たち自身がもっと大切だと思っているのは、その先です。資格を取得した後、本当に安全に飛ばせるのか。現場で迷った時に立ち止まれるのか。無理な飛行を断れるのか。周囲とコミュニケーションを取りながら運航できるのか。

国家資格の合格者を増やすことだけが、私たちの仕事だとは思っていません。

  • 資格取得後に現場で困らないこと
  • 安全について考え続けられること
  • そして、自信を持って飛行できること

DOSA千葉校は、そんな人材を一人でも多く送り出したいと考えています。

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