「ドローンの国家資格って、実際に何日で取れるの?」
仕事や事業でドローンの導入を検討している方から、このご質問をよくいただきます。スクールのサイトを見ると「最短〇日」という表記はあるものの、自分のケースで何日かかるのかが分かりにくい。
この記事では、一等・二等×初学者・経験者の4パターン別に受講日数を分解します。さらに、「最短」という数字に飛びつく前に知っておくべき、スクール選びで意外と語られない「屋外か屋内か」の話まで踏み込みます。
ドローン国家資格の受講日数、結論から言うと「3日〜15日」。この幅が出る3つの理由
まず結論です。登録講習機関(ドローンスクール)での講習から修了審査までを含めた日数は、おおむね3日〜15日。この幅が大きい理由は3つあります。
理由①:「一等」か「二等」かで必修の実地時間が最大5倍変わる
国土交通省が定めた登録講習機関の必修講習時間は以下のとおりです(回転翼マルチローター、目視内・昼間の基本区分)。
| 一等・初学者 | 一等・経験者 | 二等・初学者 | 二等・経験者 | |
|---|---|---|---|---|
| 学科(必修) | 18時間 | 9時間 | 10時間 | 4時間 |
| 実地(必修) | 50時間 | 10時間 | 10時間 | 2時間 |
※出典:国土交通省 登録講習機関の講習時間基準(回転翼航空機マルチローター)
一等初学者の実地必修時間は50時間で、二等初学者の5倍です。この差が受講日数に直結します。
理由②:「初学者」か「経験者」かで講習時間が大幅に変わる
JUIDAやDPAなどの民間資格をすでに保有している方、または一定の操縦経験を証明できる方は「経験者」として受講できます。経験者は必修の実地時間が大幅に短縮されるため、受講日数も変わります。一等の場合、実地必修時間が50時間から10時間まで短縮されます。
なお、「経験者」の定義は国が一律に定めておらず、各登録講習機関が独自に基準を設けています。事前の確認が必要です。
理由③:スクールが追加の実技練習時間を設けているかどうか
国の必修時間は「最低基準」であり、この時間数で業務現場で通用する操縦技量が身につくかどうかは別の話です。必修時間のみで修了審査に臨むスクールと、その上に追加の練習時間を設けてから審査に臨ませるスクールでは、日数が変わるだけでなく、修了審査の通過率と卒業後の実力にも差が出ます。
以下の表は、4パターン別の受講日数の目安です。登録講習機関での講習日数と修了審査を含みます。指定試験機関(日本海事協会)での学科試験は別日程で受験が必要です。
| パターン | 必修時間のみの目安日数 | 追加実技を含む目安日数 |
|---|---|---|
| 二等・初学者 | 約4〜5日 | 約6〜7日 |
| 二等・経験者 | 約2〜3日 | 約3〜4日 |
| 一等・初学者 | 約11〜12日 | 約13〜15日 |
| 一等・経験者 | 約4〜5日 | 約5〜6日 |
「追加実技を含む」とは、スクールが必修時間に加えて独自の実技練習時間を設けているケースの日数です。目視外・夜間の限定解除を取得する場合は、これに別途日数が加算されます。
4パターン別の受講日数目安
以下の表は、4パターン別の受講日数の目安です。登録講習機関での講習と修了審査を含みます。指定試験機関(一般財団法人 日本海事協会)での学科試験は別日程での受験が必要です。
| パターン | 必修時間のみの目安日数 | 追加実技を含む目安日数 |
|---|---|---|
| 二等・初学者 | 約4〜5日 | 約6〜7日 |
| 二等・経験者 | 約2〜3日 | 約3〜4日 |
| 一等・初学者 | 約11〜12日 | 約13〜15日 |
| 一等・経験者 | 約4〜5日 | 約5〜6日 |
「追加実技を含む」とは、スクールが必修時間に上乗せして独自の実技練習時間を設けているケースの日数です。目視外・夜間の限定解除を取得する場合は、これに別途日数が加算されます。
限定解除を追加すると何日増えるか
国家資格の基本区分は「昼間・目視内」の飛行です。これに加えて夜間飛行や目視外飛行(BVLOS)を行うには、限定解除の講習と審査が別途必要になります。
| 限定解除の種類 | 二等・初学者 | 二等・経験者 | 一等・初学者 | 一等・経験者 |
|---|---|---|---|---|
| 目視外(BVLOS) | +約1日 | +約0.5日 | +約1〜2日 | +約1日 |
| 夜間 | +約0.5日 | +約0.5日 | +約0.5日 | +約0.5日 |
※実地時間の追加が少ない限定解除は、他の実地講習と同日に組み込めるケースがあります。スクールによって日程の組み方が異なるため、事前に確認してください。
「連続受講」と「土日だけ」では、何が変わるか
同じ「二等初学者で6〜7日」でも、その日程をどう組むかで、修了までの「期間」は大きく変わります。
連続受講(平日含めて集中して受ける)の場合
学科・実地を連続した日程で進めれば、二等初学者であれば1〜2週間以内に修了審査まで完了できます。一等初学者でも、3〜4週間の集中受講で修了審査まで持っていけるスクールが多い。仕事の合間を縫って「この月に一気に取る」という方に向いています。
土日だけ受講する場合
週2日ペースで通う場合、二等初学者であれば3〜4週間、一等初学者であれば2〜3ヶ月が目安になります。ただし、これはあくまで講習が毎週予定通り進んだ場合の計算です。
屋外フィールドで実施しているスクールでは、天候によって実地講習の日程が変わります。雨・強風・視程不良——これらが基準を超えればその日の実地講習は中止です。次の空き日まで待つ間に、1〜2週間先送りになることもあります。
「来月中に資格が取れる前提で仕事を受けた」という状況で受講を始めると、天候の影響でスケジュールが崩れるリスクがあります。土日受講で期日を設定している場合は、必ず余裕を持った日程を組んでください。
スケジュールを組む前に確認すべき3つのこと
確認①:実地講習は屋外か屋内か
屋外フィールドのみのスクールは天候に左右されます。屋内練習施設を持つスクールは天候に関係なく実地講習を進められます。スケジュールを厳密に管理したい場合は、屋内施設の有無を必ず確認してください。
確認②:修了審査はいつでも受けられるか、日程が決まっているか
修了審査の実施日がスクールによって月1〜2回に固定されているケースがあります。講習を終えても、審査まで数週間待つ場合があります。修了審査の頻度と直近の実施日は、申し込み前に確認が必要です。
確認③:学科試験の予約は別で取る必要がある
指定試験機関(日本海事協会)の学科試験はCBT方式で、全国のテストセンターで受験します。試験日の予約は自分で取る必要があり、希望日に空きがないケースもあります。受講開始と同時に学科試験の予約も動かすのが、スケジュール管理の鉄則です。
まとめ:日数を確認するとき、一緒に確認すべきこと
受講日数の目安は、スクールのサイトに書かれている「最短〇日」だけでは判断できません。自分のパターン(一等か二等か、初学者か経験者か)、追加実技の有無、限定解除の要否、屋外・屋内の条件、修了審査の頻度——これらを組み合わせて初めて、自分のケースの実際の日数と期間が見えてきます。
資格取得を急ぐ理由がある場合ほど、スケジュールの余裕を意識した計画が必要です。
DOSA千葉校での受講日数について
DOSA千葉校の受講日数は、講習ページのシミュレータで確認できます。一等・二等、初学者・経験者、限定解除の組み合わせを選択すると、目安日数と費用が自動表示されます。
なお、DOSA千葉校は屋外フィールドのみでの実施です。天候による日程変更が発生する可能性があること、短期間でスケジュールを厳密に管理したい方には向かないケースがあることを、あらかじめお伝えしています。ドローンはほとんどのケースが屋外で飛行するものであり、DOSA千葉校としては例え天候によるリスケジュールがあったとしてでも屋外で練習するのが適切というスタンスでおります。